秋刀魚より早く秋の訪れを告げるのがカマス。岡山の魚市場では、氷見産のカマスが入荷されるのは
滅多にないというほど貴重なカマスだそうです!!
「秋茄子は嫁に食わすな」という諺同様に「秋カマスは嫁に食わすな」という諺もあるほどに、
秋になると脂が乗って白身の上品な味になる魚です。
かつてカマスは、擦れるとウロコがはがれやすいことや、身が柔らかく鮮度落ちが早いことから
鮮魚での流通は多くなかったそうです。
しかし近年では、鮮度保持・流通技術の発達によって鮮魚での流通が可能となり、
特に大型のカマスは脂がのっていて美味しいと刺身でも食されるようになったため、鮮魚としての
消費も増えています。
秋を代表するカマスは、群れをなして生活しているので、氷見の定置網漁業と
八艘張網(はっそうばりあみ)漁業で大漁に水揚げされるそうです。
八艘張網漁法?!とは・・調べてみましたo(^▽^)o 海の底に敷いた多角形の網の上に
明かりを灯して魚を集め、周囲を囲んだ八そうの船で網を引き上げ、集まってきた魚をとる
方法だそうです。
ウロコがはがれやすいカマスも、傷がつきにくく、鮮度の良い状態で
水揚げされるのも、定置網漁や八艘張網漁を考えた、先人の知恵と努力の賜物なんですね。
丸々太って脂がたっぷりのった料理長一押しの氷見産カマス、塩焼きや天ぷらで
白身の上品な味わいを堪能してみて下さい。